less IS more & MOUNTAIN

赤岳の岩壁。

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気が付くと行者小屋を通り過ぎて、文三郎尾根に取り付いていた。

 

一人だと歩くのも早い。

 

 

美濃戸から行者小屋までは穏やかな林道を歩き、その先から一気に標高を上げる。

 

道の険しさも相当のものだ。

 

 

見上げれば岩の要塞が立ちはだかる。

 

振り返れば下の町と、遠くは北アルプスが見える。

 

 

まだ日陰の文三郎尾根は少し寒い。

 

岩の温度も芯から冷えている。

 

掴む掌から緊張感が伝わってくる。

 

 

確か夕方から天気が崩れていく予報だ。

 

また少しペースを上げた。

 

 

2019.6.20